先日、池畑は衆議院議員会館で行われた、セクシュアルハラスメントについての集会に参加してまいりました。
メディア関連の取材現場で起きた事案をきっかけに、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の調査によると、女性と性別回答した人の74%が何らかのセクシュアルハラスメントを受けていたと回答したとの報告から始まりました。
そしてその被害を受けた人の74%が「相談しなかった、できなかった」と回答したとのことです。
ここで、注意して欲しいのは、セクハラは、男性も受けます。もちろんSOGIの方も。男性、SOGIの方の場合、相談しにくい、自分にハラスメントを受けた認識が低い場合もあって、数字として多くないだけの可能性もあります。
どこぞの国のトップのメンバーの一人である男性は「セクハラ罪はない」という発言をしたことは有名です。
確かに「セクハラ罪」はなく、国際労働機関(ILO)の調査、80カ国中のうち、日本はハラスメントに関して「規制がない国」であり、その中でも最下位から二番目だそうです。
皮肉な話ですが、今ある企業に課せられている、男女雇用機会均等法などだけでは対応不可能であることが明確になりました。
集会で共有された事案のいくつかをご紹介します。
マスコミ関係でのセクハラ事例として、神奈川新聞社では、上司から部下の女性社員に対するセクハラを公表し、今は紙面を割いて性暴力に関する掘り下げた特集を連載しています。
まさに個人間の出来事と矮小化しないで、向き合う姿勢は、素晴らしいと思いました。
介護現場、接客業などでは、職務であるサービス自体が、セクハラを受けやすいこと。
教育邪宗の現場での、パワハラと、ジェンダー差別が相まって、セクハラをセクハラと認識すらされていないこと。
統一地方選挙前半戦が終わったところですが、議員や議員候補者に対するものは厄介で、政策に対する意見かもしれないので無視ができないという報告がされました。
票ハラというそうです。
労働法で保護されない、就活生の被害は深刻で、大手ゼネコンで起きた例で明るみになったように、多くはOB訪問時に起きることが多いとのことでした。
具体例についても多く共有され、セカンドレイプによって精神的に追い詰められるケースも後を絶たないと感じました。
虹色のたねの五月のイベントでは、性的自己決定権にフォーカスした形で、ご参加の皆さんと、自分ごととして考える場を設けます。
是非ご参加をご検討頂けましたら幸いです。